DROPS DESIGN WORKS OUR BIKES

★★★ みなさまのコメント、感想などお待ちしております ★★★

2010年11月10日水曜日

Tandem Bike 後編

前回に引き続き、F.MOSERさんプロデュースのKITBIKE、
il FORMICONE。
















全体のフォルムはBMXを意識した作りです。




このバイクの特徴は、なんと言っても組み立て式なところ。
前回のブログに掲載した画像のように、ラグ部分とパイプ部分が
ボルトで固定するタイプなので、簡単な工具さえあれば、
自分で組み立てができるんです!!

『 197?  PAIOLI il FORMICONE 』
Frame : Unknown
Size : wide 1960mm
Rims : 20inch (GURIMEKA Mag)
Hub : Unknown 
Tire : Unknown 
Crank&ChaineRing : Unknown 
Rear derailleur:Huret
Pedal : Unknown
Stem&Handlebars : Unknown 
Saddle : PAIOLI
Seat Post :PAIOLI
Bar Grip : Unknown 





ま、なにはともあれ非常に状態が悪いです。
完動するまでには、果てしない時間がかかりそうですが
いつかこの自転車でサイクリングしてみたいと思っております。

この自転車に関しては情報、資料が大変少ないのが現状です。
もしこの自転車と同じものを持っている方、また、この自転車に関する情報を
お持ちの方がいましたら、ご連絡いただけたら嬉しいです。

海外の方で数人は所有者を発見できたのですが、その方も自身でこの自転車の
ことをCultBIKE(カルトバイク)と表記しておりました。笑




2010年11月1日月曜日

Tandem Bike 前編

えー秋も深まってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はいつもと趣向を変えまして、
ダンデム自転車について紹介したいと思います。

タンデム自転車とは二人乗り自転車のこと。
ただし、構造上二人乗りが可能な場合の自転車のことを指します。
(東京都の条例での表現:2以上の乗車装置及びペダル装置が
縦列に設けられた二輪の自転車)
※一人乗りの自転車に二人で乗ることとは違いますよ。

後ろに友人を乗せて、恋人を乗せて…。
また、視覚障害の方が自転車に乗ることも可能になります。
とても素敵乗り方ですよね。


ただ、東京都内の一般道ではタンデム自転車の走行は不可能なんです。
2010年10月現在で走行可能な場所は長野県、兵庫県、山形県、愛媛県の
4県のみ...。どうしても東京都内でタンデム自転車に乗りたいと言う方は
皇居周辺のパレスサイクリングや、神宮外苑サイクリングコースで可能なようです。

都内でのタンデム自転車利用が、一日でも早く可能になるよう
DDWとして何かできないかと考えております。

■東京都道路交通規則 第10条 57条第2項(ウ)

■タンデム自転車交流会

さて、珍車ファンとしてはタンデム自転車も乗ってみたいと思いまして...
購入してしまいました。どうするのよ...


某有名中古車販売のサ○クリーさんがオークションに出品していたBike。
お値段もビックリの安さでした。何度か出品されてはいましたが、
さすがに買い手が付かなかったみたいです。

いくら珍車ファンとしても
タンデムはなぁ....
買ってどうすんのよ....

...ってポチリ。笑

よくよく調べると、とても面白い自転車でした。
製造はイタリアのPAIOLI社。
イタ車(痛いチャリじゃなくて、イタリア製オートバイね)乗り
の方はご存知かもしれませんが、主にオートバイのサスペンションを
製造しているメーカーです。アプリリアなんかに乗ってる方は
おなじみのメーカーですね。

そしてこの自転車...なんとProduce by Francesco Moser
エ〜?モゼールがぁ?なんで〜??

フランチェスコ・モゼールさんをここでは紹介しきれませんが、
51.151キロというアワーレコードを樹立した方です。
(アワーレコード、つまり1時間走行して何キロ進んだかを競う競技)
























このbikeの実車紹介は長くなりそうなので次回に持ち越し!
乞うご期待!

2010年10月19日火曜日

No,4 DAYTON SPECIAL
















その他の画像はコチラ↑


『  1900s  DAYTON SPECIAL  』
Frame : THE DAVIS SEWING MACHINE Co.  “ DAYTON SPCIAL ”
Size : Top 610 (C-C) , Seat 610 (C-T)
Rims : Unknown (Wooden & Iron)
Hub : F/Unknown 32h
          R/MUSSELMAN COASTER BRAKE 36h
Tire : JACK BROWN 700×33.5c
Crank&ChaineRing : DAYTON
Pedal : Unknown
Stem&Handlebars : KELLY HANDLE BAR
Saddle : DAYTON
Seat Post :DAYTON
Bar Grip : Unknown (Wooden & Leather)



アメリカから買い付けたこの車両は、THE DAVIS SEWING MACHINE Co.製造の「DAYTON」という自転車。
その名の通り、ミシン製造メーカーが作った自転車なんです


















その歴史は…

1888年にジョージ・ハフマンという人がニューヨークのデービスミシン社を買い、オハイオのデイトンに移転させ1889年から操業。1892年からは自転車も作り始め、はじめは他社の下請けでしたが1895年に「DAYTON」という自社ブランドを発表。
1897年には全米1位の自転車製造メーカーに成長する。
「DAYTON」は仕上げの美しい高級品で、作る自転車の色は全てカーマインレッドで統一されていました。
その後、デービスミシン社は1922年に約30年続いた自転車事業を清算することとなる。しかし、その清算金を得たジョージ・ハフマンの息子、ホレス・ハフマンが1924年にHuffman Manufacturing Company(ハフマン製作所)を創設し、1934年に自転車を発表。
この会社が、BMX等で時代を作った、現存するあの『 HUFFY 』なのです。


ということで話が長くなりましたが、この車両については…
資料不足で、何年製なのか正確には判別していませんが、前オーナー曰くは1900年製とのこと。
確かに、メーカーは違いますがハンドルには “APR.19.99” の刻印が!












てことは1900年製も信じられる?!?!

セパレートもですが、この曲がりと角度!たまりません…
もちろん、左右を逆にし180度回すとドロップスタイルにもなります。
グリップは木の芯に革が巻いてあり、銅板で留めてあります。(手の込んだ高級仕上げですね)















リムは木製なのですが、芯材には鉄が入っていました。
元々は黒と赤のツートンに塗装されていた様なのですが、塗膜が風化して汚かったので剥離して研磨、一皮剝いてシェラックニスで仕上げました。



















その他、各構成パーツすべて分解清浄し組上げ、磨いてココまできました。













錆やキズを気にしないこのヤレた感じが大好きなのですが、致命傷であるフォークコラムの曲がりと、ヘッドパーツ、BBの入替えもあるのでフルレストアします。
もう一度バラして、フレーム修正から塗装、、、、と文字通りフルレストア!


いつになることやら全く分かりませんが、仕上がったら再度載せたいと思います。お楽しみに!