DROPS DESIGN WORKS OUR BIKES

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2011年2月16日水曜日

さてさて、今回こそは OLD MTBのご紹介。
ご存知の方はかなりのマニアさんです...

WILD CAT MTB !
すでになくなってしまった伝説のショップ、
世田谷のWILD CAT製。


FrameWILD CATCro-Moly
RimsARAYA
HabsSANSHIN
CrankSUGINO
PedalVP
Chain RingSUGINO
HandlebarsMotorcycle use
StemKUSUKI BMX
SaddleKASHIMAX
Seat PostSAKAE





WILD CATを私が語るのは
おこがましいにも程があるのですが....

WILD CATのオーナー平木氏は、
日本に初めてMTBを持ち込んだ方と言って良い方です。
厳密な意味でいうと1981年にスペシャライズドのスタンプジャンパーが
世界初の量産型MTBを発表しており、
その製造元が日本だったことを考えると、
81年当時に、日本でMTBが存在していたと言って
良いはずです...

しかし、真の意味でのMTBを日本に持ち込んだのは
平木氏で間違いないと言えます。
それは、ハードとしてのMTBではなく、
MTBの乗り方や遊び方、ファッション、スタイルなど
ソフトとしてのMTBカルチャーを持ち込んだ。
という意味においてです。

当時のWILD CATBMXの専門店としても最先端のショップであり、
アメリカからの流行に関しては、常に最新の情報が入ってきていたのでは
ないかと思います。

事実、昨年の11月に駒沢公園で行われたHappy bike meetingで、
当時のBMXライダーさん達とお話する機会があり、
平木氏のお話や、WILD CATMTBを販売し始めた頃の
貴重なお話をお伺いすることができました。

OLD MTB。マスプロダクションが一斉にMTB開発に取り組み始めて、
今年でちょうど30年。

30年の歴史が、MTBの世界にもヴィンテージやオールドスタイルと言った
新たな楽しみ方を、もたらし初めたのかもしれませんね。



2010年11月10日水曜日

Tandem Bike 後編

前回に引き続き、F.MOSERさんプロデュースのKITBIKE、
il FORMICONE。
















全体のフォルムはBMXを意識した作りです。




このバイクの特徴は、なんと言っても組み立て式なところ。
前回のブログに掲載した画像のように、ラグ部分とパイプ部分が
ボルトで固定するタイプなので、簡単な工具さえあれば、
自分で組み立てができるんです!!

『 197?  PAIOLI il FORMICONE 』
Frame : Unknown
Size : wide 1960mm
Rims : 20inch (GURIMEKA Mag)
Hub : Unknown 
Tire : Unknown 
Crank&ChaineRing : Unknown 
Rear derailleur:Huret
Pedal : Unknown
Stem&Handlebars : Unknown 
Saddle : PAIOLI
Seat Post :PAIOLI
Bar Grip : Unknown 





ま、なにはともあれ非常に状態が悪いです。
完動するまでには、果てしない時間がかかりそうですが
いつかこの自転車でサイクリングしてみたいと思っております。

この自転車に関しては情報、資料が大変少ないのが現状です。
もしこの自転車と同じものを持っている方、また、この自転車に関する情報を
お持ちの方がいましたら、ご連絡いただけたら嬉しいです。

海外の方で数人は所有者を発見できたのですが、その方も自身でこの自転車の
ことをCultBIKE(カルトバイク)と表記しておりました。笑




2010年11月1日月曜日

Tandem Bike 前編

えー秋も深まってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はいつもと趣向を変えまして、
ダンデム自転車について紹介したいと思います。

タンデム自転車とは二人乗り自転車のこと。
ただし、構造上二人乗りが可能な場合の自転車のことを指します。
(東京都の条例での表現:2以上の乗車装置及びペダル装置が
縦列に設けられた二輪の自転車)
※一人乗りの自転車に二人で乗ることとは違いますよ。

後ろに友人を乗せて、恋人を乗せて…。
また、視覚障害の方が自転車に乗ることも可能になります。
とても素敵乗り方ですよね。


ただ、東京都内の一般道ではタンデム自転車の走行は不可能なんです。
2010年10月現在で走行可能な場所は長野県、兵庫県、山形県、愛媛県の
4県のみ...。どうしても東京都内でタンデム自転車に乗りたいと言う方は
皇居周辺のパレスサイクリングや、神宮外苑サイクリングコースで可能なようです。

都内でのタンデム自転車利用が、一日でも早く可能になるよう
DDWとして何かできないかと考えております。

■東京都道路交通規則 第10条 57条第2項(ウ)

■タンデム自転車交流会

さて、珍車ファンとしてはタンデム自転車も乗ってみたいと思いまして...
購入してしまいました。どうするのよ...


某有名中古車販売のサ○クリーさんがオークションに出品していたBike。
お値段もビックリの安さでした。何度か出品されてはいましたが、
さすがに買い手が付かなかったみたいです。

いくら珍車ファンとしても
タンデムはなぁ....
買ってどうすんのよ....

...ってポチリ。笑

よくよく調べると、とても面白い自転車でした。
製造はイタリアのPAIOLI社。
イタ車(痛いチャリじゃなくて、イタリア製オートバイね)乗り
の方はご存知かもしれませんが、主にオートバイのサスペンションを
製造しているメーカーです。アプリリアなんかに乗ってる方は
おなじみのメーカーですね。

そしてこの自転車...なんとProduce by Francesco Moser
エ〜?モゼールがぁ?なんで〜??

フランチェスコ・モゼールさんをここでは紹介しきれませんが、
51.151キロというアワーレコードを樹立した方です。
(アワーレコード、つまり1時間走行して何キロ進んだかを競う競技)
























このbikeの実車紹介は長くなりそうなので次回に持ち越し!
乞うご期待!

2010年10月19日火曜日

No,4 DAYTON SPECIAL
















その他の画像はコチラ↑


『  1900s  DAYTON SPECIAL  』
Frame : THE DAVIS SEWING MACHINE Co.  “ DAYTON SPCIAL ”
Size : Top 610 (C-C) , Seat 610 (C-T)
Rims : Unknown (Wooden & Iron)
Hub : F/Unknown 32h
          R/MUSSELMAN COASTER BRAKE 36h
Tire : JACK BROWN 700×33.5c
Crank&ChaineRing : DAYTON
Pedal : Unknown
Stem&Handlebars : KELLY HANDLE BAR
Saddle : DAYTON
Seat Post :DAYTON
Bar Grip : Unknown (Wooden & Leather)



アメリカから買い付けたこの車両は、THE DAVIS SEWING MACHINE Co.製造の「DAYTON」という自転車。
その名の通り、ミシン製造メーカーが作った自転車なんです


















その歴史は…

1888年にジョージ・ハフマンという人がニューヨークのデービスミシン社を買い、オハイオのデイトンに移転させ1889年から操業。1892年からは自転車も作り始め、はじめは他社の下請けでしたが1895年に「DAYTON」という自社ブランドを発表。
1897年には全米1位の自転車製造メーカーに成長する。
「DAYTON」は仕上げの美しい高級品で、作る自転車の色は全てカーマインレッドで統一されていました。
その後、デービスミシン社は1922年に約30年続いた自転車事業を清算することとなる。しかし、その清算金を得たジョージ・ハフマンの息子、ホレス・ハフマンが1924年にHuffman Manufacturing Company(ハフマン製作所)を創設し、1934年に自転車を発表。
この会社が、BMX等で時代を作った、現存するあの『 HUFFY 』なのです。


ということで話が長くなりましたが、この車両については…
資料不足で、何年製なのか正確には判別していませんが、前オーナー曰くは1900年製とのこと。
確かに、メーカーは違いますがハンドルには “APR.19.99” の刻印が!












てことは1900年製も信じられる?!?!

セパレートもですが、この曲がりと角度!たまりません…
もちろん、左右を逆にし180度回すとドロップスタイルにもなります。
グリップは木の芯に革が巻いてあり、銅板で留めてあります。(手の込んだ高級仕上げですね)















リムは木製なのですが、芯材には鉄が入っていました。
元々は黒と赤のツートンに塗装されていた様なのですが、塗膜が風化して汚かったので剥離して研磨、一皮剝いてシェラックニスで仕上げました。



















その他、各構成パーツすべて分解清浄し組上げ、磨いてココまできました。













錆やキズを気にしないこのヤレた感じが大好きなのですが、致命傷であるフォークコラムの曲がりと、ヘッドパーツ、BBの入替えもあるのでフルレストアします。
もう一度バラして、フレーム修正から塗装、、、、と文字通りフルレストア!


いつになることやら全く分かりませんが、仕上がったら再度載せたいと思います。お楽しみに!